NEXT HORIZON・Shu Land Annexフォトギャラリーブログ・オダギ秀の眼差しとモノローグ。

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提灯。 23:54




判り難い裏通りの四つ辻に、祭りとは関係なしに提灯を提げている飲み屋さんがある。
時折通るボクは、いつごろからか、その提灯を、四つ辻の目印にするようになった。
飲み屋のママさんかおっちゃんが、どこからか買ってきたのだろう。贅沢な提灯じゃないが、いかにも、寄ってってという気持ちが少しでも伝わればと、一生懸命提げているように見える。
なんかそんな気持ちって嬉しいなあと、下戸のボクでも思う。
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あと二日。 23:55




霞ヶ浦沿岸のハス田のハスの花は、いま真っ盛りだ。見渡す限りのハス田のそこここに、白無垢の花が咲いている。
だが、我が家の花ハスは、今年は少しおかしい。
玄関前の水鉢に植えた花ハスが、毎年、清純な姿を見せてくれるのだが、今年は、咲くとすぐに散れてしまう。最初からヘナッと傾いている。
ハスの花は、朝開いて午後には閉じ、それを四日くりかえすと散れるのが普通なのだが、
今年は二日もすると花びらを落とし始める。
あと二日頑張れ、と思うのだが、咲いたその日に散れてしまう花もある。
この暑さの所為なのだろうか。キミらは、何千年も生きるという強い命じゃないか、こらえてくれよ。
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暑い日。 23:54




お暑うございますね、お地蔵さま。
日焼け防止というわけでもありますまいが、お顔が見えぬほどに布を巻いては、いっそうお暑いのではございませぬか。
それとも、お顔を隠したいほど、何か悲しいことでもございましたか? 時に情けはありませんものね。
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カマキリ2 23:50




我が家の玄関先には、ハスの小さな水鉢があって、毎年、ハスの花を咲かせてくれる。
今年は今月初めに1輪咲いたと思ったら、翌日には散れてしまった。暑さの所為だろうか。
今日、2輪目が、やっと、というように咲いた。
嬉しくてよく見たら、花びらの下に、2センチほどに育ったカマキリの子がいた。
おまえ元気だったか、と声を掛けたが、返事もせずに、スッとどこかへ行った。まったく。
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カマキリ。 23:53




車を出そうとしたらフロントガラスに、ゴミのようなものが付いている。よく見ると、身の丈1センチほどもない小さな小さなカマキリだった。
やあ、赤ちゃんカマキリの季節か、と妙に嬉しくなった。
カマキリは、泡が固まったような卵から、ものすごく小さな姿で、一度に数百匹もウワッと溢れ出てくる。その泡の固まりのような卵は「オオジガフグリ」と言う。お爺ちゃんの睾丸という意味である。オオイヌノフグリみたいなもので、教えると教えられた人は、ニッと笑う。
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手乗りネコ。 23:55




以前、ボクの仕事のスタッフだったKクン(ペンネームTaco)が、単行本を出版したからと送ってくれた。
指でつまむほどの可愛い猫を、やさしさたっぷりに描いた素敵な大人の絵本だ。
  ある日、ゆびをならすと、ちいさな猫が 来てくれました。
  いつもと変わらぬ日常に ほんの少しだけ おとずれた幸せを
  フルカラーで描きました。(Kクンの言葉)
彼が、得意のイラストでメジャーデビューしたことが嬉しくて、ここ数日、ずっと持ち歩いている。
みんなにも知って欲しいから紹介するね。
  「ちいさな猫を召喚できたなら」Taco / 7月10日発行・徳間書店・950円
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湯屋。 23:54




見知らぬ町を歩いていたら、湯屋があった。
何台もの自転車が停めてある。
この蒸し暑さでは、昼間から汗を流しているオヤジさんたちの気持ちがわかるわかる、と思った。だが、お湯に入ったら、もっと汗だくになるんじゃねえの? とも思う。
プールの方がいいか、なんて妄想しながら、また歩く。
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岩。 23:52




渓流の激しい水のなかで、堂々と止まっている岩を眺めている。
しかも彼は、小さな草たちを、なんと優しく支えていることか。
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花。 16:21




紫色の小さな花が、壁の崩れた土蔵を、元気づけるように囲んでいる。
元気づけている? そんなことを思うようになったのは、またひとつ齢を重ねたからかも知れない。
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福松。 16:25




建物の間の細い石段が気になって上ってみたら、上は墓地になっていて、墓地の隅に、ペットボトルほどの小さな小さな地蔵さまがおわした。光背に福松と彫ってある。
亡くなった福松坊の供養の地蔵さまだろうが、その姿は、福松坊そのものであったのだろう。
福松くんが、今にも走り出しそうな、いい天気の午後。どこからか鳥の声。
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