NEXT HORIZON・Shu Land Annexフォトギャラリーブログ・オダギ秀の眼差しとモノローグ。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
地蔵坊と。 23:55




通りすがりに、ふと振り返ると、屈託の無さそうな地蔵坊がいて
きなこ飴をあげたら、嬉しそうだったので、
つい離れたくなくなって、
いつまでも、いつまでも、一緒にいた。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
背負うもの。 23:56




道沿いの木立の下に、何やら石像のようなものが見えたので、近づいた。
光背を重そうに支え、前のめりになった地蔵さまが、半身を土に埋ずめておられた。
お仕事大変ですね、と呟いてはみたが、誰に言ったのか、自分に言ったような気がした。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
洞。 23:56




久々にお会いした大師さんは、まだ洞に座っておられた。ずっと、だ。
長いことこうしておられたようだ。
こうしていれば、嫌なことも少ないのでは、と少し羨む。
今日はちょっと雨模様。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
羅漢肩の休息。 23:45




羅漢さんの肩に、休んでいるヤツがいた。
落ちそうでも、いくらか休めそうだ。
少しでも休めれば、それでいいじゃないか。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
その日の気分。 23:57



まだ6月なのに、真夏のような蒸し暑さに車の窓を全開にし、郊外の薮に入った。
いつも会う地蔵さまに、ペットボトルをあげようとしたら、
「こんな日もあるさ」と涼しい顔をしている。
なら、やらない、と思ったら「そんな気分もあるさ」と笑われた気がした。


※じつは、この写真は、少し前にあげた写真と同じでは、という指摘があった。えっ、と思い調べてみたら、本当に似ていた。同じ地蔵尊であり、供えものは違うが、蜘蛛の巣まで同じようについている。けれど、この地蔵尊は、何度も会って撮影していて、撮影位置もほとんど変わらず、カメラなど機材も同じだから、やはり同じように撮れてしまうのだな、と感心したり反省したり、しきり。また機会を作って撮影してみようと思った。
| 石仏巡礼 | comments(1) | - | posted by オダギ 秀 - -
転げ落ち。 23:55




崖から転げ落ちそうにしている野仏さんがおった。
カメラを向けていたら、こちらが転げ落ちそうになった。
落ちたっていいじゃないか、と笑われた気がした。
おや、すこし雨が降り出したかな。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
踏切地蔵尊。 19:06



探し探して四日目に、やっとお会いできた。
山の中の路もない薮が、さらに深くなろうとするところに、この地蔵さんはおった。
とうとう来られましたねと、野鳥の囀りの中で微笑んでおられる。
稚拙と言えば稚拙、素朴な石像は、手慣れていない石工の作だろう。
それだけに、この地蔵さんに託した人々の思いが胸を打つ。

※踏切地蔵尊 : 百年近いむかし、近くの踏切で登校途中に列車事故で亡くなった二人の児童の供養に造立されたという地蔵尊。踏切地蔵と呼ばれた。今は訪れる人どころか通る人も、そこを抜けていた路もない。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
タケノコ。 23:57




午後からずっと、ある地蔵さんを探し廻っていた。
とうとう見つからず探し疲れたから、近所の、五年ほど前に撮影させてもらった観音さんを訪ねた。
それほど長い時間が過ぎたとは思っていなかったのに、その観音さんは顔が削げ
表情などまったく判らなくなっていた。
後ろの竹やぶを覗くと、タケノコが見上げるほどにスックと育っている。
/span>
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
かぜ。 23:56



けふもいちにち風をあるいてきた 種田山頭火

今日は、どんな風でしたか。寒いので、法衣を纏っていたのですか。
風と一緒だったのですか。風に逆らって歩いたのですか。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
午後遅い風。 23:56




小高い山林の中で、地蔵菩薩と向き合うちに日暮れ近くなった。
涼しい風が、ちょっと吹いてきた気がした。
何台もの選挙カーが、激しく叫びながら通り過ぎて行った。
このあたりは、落ち葉が、くるぶしほども積もっている。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
同行。 23:56



虚空蔵堂の近くに、ちいさな大師堂があった。
覗いてお大師さまに、同行していただけますか、と問うと、
わしも疲れとるで、と答えられた気がする。

 ひなたしみじみ石ころのやうに  種田山頭火
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
穴地蔵。 23:55




崖の横穴に、地蔵尊がおった。

種田山頭火
  のぼりつくして石ほとけ
  しみじみ晴れて風ふく一人
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
蝉しぐれ。 22:14




郊外の古刹の境内に入ると、こんもりした樹木から、蝉のしぐれが降って来た。
傍らの水琴窟が奏でる水音が、ひときわ涼しく感じるような蝉の声に聴きいっていると、
近くに、やはり蝉しぐれに耳傾けているらしい地蔵尊がおったので、黙礼だけをそっと送った。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
こらえて。 23:57




隅の地蔵尊を見ていたら
なぜか、昔の唄を思い出した。
五所川原の日々 / 三上寛
https://www.youtube.com/watch?v=GhlPpitB4xk
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
ああ綺麗な住宅。 23:56




この先に、あのおばあちゃんの家があったなと、何年かぶりの田舎道を進むと、
その茅葺きの家はなくなっていて、そこには、若い人が住んでいるらしいモダンな綺麗な住宅が建っていた。
そりゃそうだ、おばあちゃんだっていつまでも元気なわけないし、
なんて思っていたら、その家の向かいの畑端に、何気ない顔をして地蔵さんがおった。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
| 1/18 | >>