NEXT HORIZON・Shu Land Annexフォトギャラリーブログ・オダギ秀の眼差しとモノローグ。

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蔵。 23:53




子どもの頃、住んでいた村には、地主さんという家の壮大な屋敷がいくつかあって、そこには蔵がそびえていた。蔵は、富や力の象徴のように見えていた。
今、見上げる蔵は崩れていて、崩壊とか没落とかの象徴のように見える。外から入ることを拒んでいた鉄格子までも、中から抜け出すことができない閉塞感や拘束感を表現しているようだ。
あの頃、たまに遊んだ姉妹二人など、あの家族はどうしているだろう。
何も聞こえない夏の午後。
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カモメ。 23:55




冷めかけた珈琲を、カップの底に少し残して飲んでから、天井から下がるカモメを眺めた。
もう長いこと、コイツは飛んでいる。
ずっとカモメだと思っていたが、こんな派手なカモメ、いるのだろうか。
いつだったか、ジョナサンだと聞いたことはあったけれど、どうでもいい。
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ツバナ。 23:55




あまりに昔のことで、よく憶えていないが、ツバナの若い芽だったかな、子どもだったボクらは、採って開いて中の若い穂をよく食べた。ほんのり甘かったように思う。子どもたちは、遊びながら、みんなそうした。スナック菓子なんてなかったし、お金を出しておやつを買うなんて子は、ボクらの周りにはいなかった。
車を走らせていると、道筋に、ツバナが風に吹かれる季節になった。風にそよぐツバナを見ていると、風に吹かれてただ楽しかった子ども時代が、ゆらゆらと揺れた。
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あかり。 23:56




珈琲を飲もうと入ったら、あかりが灯っていた。
あかりは、ボクを待っていてくれたように見えたので、ありがとうと腰をおろす。
どこかからか、ハモニカが聞こえて来る。シールマンスだ。
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青い瓶。 23:52




出窓に青い空き瓶が置いてあった。
昔の英国では毒を表す色だったそうだが、懐かしさと切なさと後悔が混じる、過ぎ去った時間を詰める瓶に見えた。
珈琲を飲む。
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帰路。 23:54




(仕事場の水戸から自宅のある)土浦に入ると、雨が少し強まった。
日常的な雨降りの帰路が、妙に懐かしく感じる。
仕事がやれてない仲間の顔が浮かぶ。テレワークで仕事できてるヤツなんて、誰かいるかな?
コピーライターとかグラフィックデザイナーあたりなら、何とかこなせそうだけど。
あとは無理。無理無理無理。テレワークなんて、命令するだけで仕事になるヤツの発想だあ。
何の変哲もない、いつもの雨の帰路が、早く戻るといい。ちょっと窓を開けて、風を入れようか。
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厄除け。 23:54




ふと思い出して、絵馬掛けの写真を出してみた。
ご年配の方々が、せっせと厄除けを願っている。合格祈願の若者もいる。
昨今の状況に、みんなどうしているだろう。無事、願いが叶えられているだろうか。
ボクの身内にも今月お産待ちの者がいるから、安産祈願をしてきたいが。
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枯れ野。 23:54




芭蕉の「旅に病んで夢は枯れ野を駆けめぐる」という句が好きで、とても共感する。
夕方、雨が止んだので、霞ケ浦畔の公園に行った。
桜は満開だったが、ここは公園でありレストランではないのでお花見はせず、湿地の隅を歩いた。風が思ったより冷たく、手が凍えた。それでも枯れ野には少しは芽吹きがあって、季節は必ず移ろうのだなと嬉しかった。
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しおり。 23:54




好きな本を読み進めていて、今日はここまでにしようと閉じる時に、メモ用紙など間に合わせのものを挟むのは、その本を創られた方に何とも失礼な気がしてならなかった。
それで思い立って、自分の写真(作品)を使って、栞を作った。
作ってみると、この作業が楽しい。大きさはこれでいいかなとか、穴はどうしようとか、紐の太さは色は厚みはとか、結び方はどうかとか、栞の切り口まで気になって、それが楽しい。
だから、このくらいで許してくださいと、本たちに謝る。
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白い花。 23:54




寒さが戻った夕刻、ご住職が急逝されて、まだとても若いご子息が懸命に守っておられる古刹の傍らを通った。
向かいの畑に、大根がたくさん捨てられている。
衰残した大根から芽が出て、小さな白い花が咲き始めていた。
腐して行く大根が、新しい命を必死に育てている菩薩に見えた。
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