メロディ。 | 23:55 |
ルパン3世が好きなボクは、5月から彼と同じ車に乗っている。
微妙なメンテが必要と言われ、紹介されたメンテナンス工場の親父さんに、オイル交換をしてもらった。
作業場の横で待っていると、隅に一本のギターが立てかけてある。FG-2000だ。フォークソングを唄ったりしていた若い頃、とてもボクらには手が出なかったYAMAHAの最高級手工モデルだ。どんなに憧れていたか。
無造作に置かれたその姿に、若い日のメロディが浮かんで消えた。
親父さんが「昔はよくやったんですよ」と、恥かしそうな顔を見せた。古くなった青春には、うっすらと埃が積もっている。