NEXT HORIZON・Shu Land Annex 2024-02-29T01:48:57+09:00 フォトギャラリーブログ・オダギ秀の眼差しとモノローグ。 JUGEM 水の上。 http://blg.pm5.jp/?eid=820879 2024-02-28T23:50:00+09:00 2024-02-28T14:48:44Z 2024-02-28T14:50:00Z
今日は山の上の古刹で撮影会をした。
お雛様が、中庭の池に筏を組み、水の上を楽しんでいた。
そんな窮屈な衣装でいたのでは、寛げないじゃないか。
ジーンズがいい。ジーンズでいいよ。
オダギ 秀 Diary
今日は山の上の古刹で撮影会をした。
お雛様が、中庭の池に筏を組み、水の上を楽しんでいた。
そんな窮屈な衣装でいたのでは、寛げないじゃないか。
ジーンズがいい。ジーンズでいいよ。
]]> メロディ。 http://blg.pm5.jp/?eid=820878 2024-02-22T23:54:00+09:00 2024-02-22T16:10:25Z 2024-02-22T14:54:00Z
雨だれのようなキースジャレットのピアノを聴きながら、濡れた庭を、独りぼんやりと眺めていた。カップの底の珈琲も冷めた。
席を立つ頃になって、雨が止んでいることに気付いた。ああ、また虚ろな思いが戻ってきたようだ。
キースのピアノが替わった。
ピアノ... オダギ 秀 Diary
雨だれのようなキースジャレットのピアノを聴きながら、濡れた庭を、独りぼんやりと眺めていた。カップの底の珈琲も冷めた。
席を立つ頃になって、雨が止んでいることに気付いた。ああ、また虚ろな思いが戻ってきたようだ。
キースのピアノが替わった。
ピアノ: キース・ジャレット / Somewhere Over The Rainbow
https://www.youtube.com/watch?v=LFtwh3Fae-0
]]> 呼び名。 http://blg.pm5.jp/?eid=820877 2024-02-18T23:56:00+09:00 2024-02-18T20:14:06Z 2024-02-18T14:56:00Z
軒下にニワトリの置物を飾っている焼き鳥屋の親父さんは、ボクを何故か「マスター」と呼んでいた。
近所の魚屋の娘さんは、ボクをなぜか「棟梁」と呼ぶ。
家の壁を塗ってくれたペンキ屋さんは、ボクを何故か「親方」と呼んだ。
自分の生活環境に合わせて呼ぶの... オダギ 秀 Diary
軒下にニワトリの置物を飾っている焼き鳥屋の親父さんは、ボクを何故か「マスター」と呼んでいた。
近所の魚屋の娘さんは、ボクをなぜか「棟梁」と呼ぶ。
家の壁を塗ってくれたペンキ屋さんは、ボクを何故か「親方」と呼んだ。
自分の生活環境に合わせて呼ぶのだろうが、じつは、ボクが呼んで欲しいと思っているようには、まだ呼ばれたことがない。ボクはむかし、鉛筆で紙に、「しょうねんめいたんてい」と書いた名刺を自分で作り、大人たちに配ったら、大人たちは、笑いながら「そうかそうか」と言ったが,ボクは、そう呼ばれたことがない。
]]> ひなまつり。 http://blg.pm5.jp/?eid=820875 2024-02-17T23:58:00+09:00 2024-02-17T19:59:13Z 2024-02-17T14:58:00Z
近く撮影会をさせていただく古刹を訪ねたら、
ひなまつりをしていて、中庭の池では
おひなさまが舟遊びをしてらした。
この寺の椎の巨木の実は、
飢饉の村人の命を救ったという。今日の陽射しは暖かい。
オダギ 秀 Diary
近く撮影会をさせていただく古刹を訪ねたら、
ひなまつりをしていて、中庭の池では
おひなさまが舟遊びをしてらした。
この寺の椎の巨木の実は、
飢饉の村人の命を救ったという。今日の陽射しは暖かい。
]]> 石。 http://blg.pm5.jp/?eid=820873 2024-02-13T23:51:00+09:00 2024-02-13T15:11:54Z 2024-02-13T14:51:00Z
仕事しているテーブルの前に、画家だった恩師の描いた油絵が掛けてある。それを見ていて、久しぶりに恩師の墓に行ってみる気になった。
暗くなり始めた夕方の墓地は、少し寒かった。
墓地の横に、なぜか大きな石の群れが置いてある。
その石の群れが、何か語っ... オダギ 秀 Diary
仕事しているテーブルの前に、画家だった恩師の描いた油絵が掛けてある。それを見ていて、久しぶりに恩師の墓に行ってみる気になった。
暗くなり始めた夕方の墓地は、少し寒かった。
墓地の横に、なぜか大きな石の群れが置いてある。
その石の群れが、何か語ってくれるかと思ったが、そんなことはない。今日も黙ったまま、冷たい風を受けている。
]]> カプチーノ。 http://blg.pm5.jp/?eid=820872 2024-02-12T23:56:00+09:00 2024-02-12T15:02:55Z 2024-02-12T14:56:00Z
閉店時間が過ぎたカフェで珈琲を飲み終えたら、ママがカプチーノを淹れてくれた。
隣の席では、マスターが、ボクが持ち込んだ昔の写真雑誌を熱心に捲っている。
ボクはカプチーノを飲みながら、昔の仕事場を思い出そうとしたが、何故か夢を見ているようで思い出... オダギ 秀 Diary
閉店時間が過ぎたカフェで珈琲を飲み終えたら、ママがカプチーノを淹れてくれた。
隣の席では、マスターが、ボクが持ち込んだ昔の写真雑誌を熱心に捲っている。
ボクはカプチーノを飲みながら、昔の仕事場を思い出そうとしたが、何故か夢を見ているようで思い出せない。だがふっと、氷酢酸が匂ったような気がした。
流れているのは、ジミー・スコットじゃないか?
]]> 車窓。 http://blg.pm5.jp/?eid=820871 2024-02-11T23:55:00+09:00 2024-02-11T16:25:56Z 2024-02-11T14:55:00Z
古い鉄道客車を改造し、再利用しているカフェがあった。
珈琲を飲ませてもらおうとしたが、残念ながら、今日は休業らしい。
擦り切れた堅い椅子に掛け、車窓から見える風景を眺めてみたかった。
車窓から眺めれば、それだけで、未練はザックに押し込んだ旅人に... オダギ 秀 Diary
古い鉄道客車を改造し、再利用しているカフェがあった。
珈琲を飲ませてもらおうとしたが、残念ながら、今日は休業らしい。
擦り切れた堅い椅子に掛け、車窓から見える風景を眺めてみたかった。
車窓から眺めれば、それだけで、未練はザックに押し込んだ旅人になれただろうに。
]]> 地蔵坊と。 http://blg.pm5.jp/?eid=820870 2024-02-02T23:55:00+09:00 2024-02-02T15:40:29Z 2024-02-02T14:55:00Z
通りすがりに、ふと振り返ると、屈託の無さそうな地蔵坊がいて
きなこ飴をあげたら、嬉しそうだったので、
つい離れたくなくなって、
いつまでも、いつまでも、一緒にいた。
オダギ 秀 石仏巡礼
通りすがりに、ふと振り返ると、屈託の無さそうな地蔵坊がいて
きなこ飴をあげたら、嬉しそうだったので、
つい離れたくなくなって、
いつまでも、いつまでも、一緒にいた。
]]> 背負うもの。 http://blg.pm5.jp/?eid=820869 2024-01-23T23:56:00+09:00 2024-01-23T15:25:51Z 2024-01-23T14:56:00Z
道沿いの木立の下に、何やら石像のようなものが見えたので、近づいた。
光背を重そうに支え、前のめりになった地蔵さまが、半身を土に埋ずめておられた。
お仕事大変ですね、と呟いてはみたが、誰に言ったのか、自分に言ったような気がした。
オダギ 秀 石仏巡礼
道沿いの木立の下に、何やら石像のようなものが見えたので、近づいた。
光背を重そうに支え、前のめりになった地蔵さまが、半身を土に埋ずめておられた。
お仕事大変ですね、と呟いてはみたが、誰に言ったのか、自分に言ったような気がした。
]]> 金拾圓。 http://blg.pm5.jp/?eid=820868 2024-01-22T23:58:00+09:00 2024-01-22T16:07:33Z 2024-01-22T14:58:00Z
ひと気のない神社に立ち寄って社殿を見上げると、「金拾圓」と書いた奉納額が眼についた。
月待講で納めたのだろう。誇らしげな金拾圓の文字が、今なお講中の気持ちや願いを伝えているようだった。
よし、それじゃオイラは五十圓だぞ、とボクはポケットを探り、... オダギ 秀
ひと気のない神社に立ち寄って社殿を見上げると、「金拾圓」と書いた奉納額が眼についた。
月待講で納めたのだろう。誇らしげな金拾圓の文字が、今なお講中の気持ちや願いを伝えているようだった。
よし、それじゃオイラは五十圓だぞ、とボクはポケットを探り、賽銭箱に小さなコインを投げ入れた。
]]> 鈴緒。 http://blg.pm5.jp/?eid=820867 2024-01-18T02:47:18+09:00 2024-01-17T17:48:39Z 2024-01-17T17:47:18Z
鈴を鳴らそうとして見上げ、鈴緒(鈴紐)のほころびに胸打たれた。
どれほどたくさんの人々が、願いを込めてこの鈴緒を引いたのだろうか。すがるような手が、見えるような気がした。
ボクは鈴を鳴らそうとした手を止め、合掌した。
オダギ 秀 Diary
鈴を鳴らそうとして見上げ、鈴緒(鈴紐)のほころびに胸打たれた。
どれほどたくさんの人々が、願いを込めてこの鈴緒を引いたのだろうか。すがるような手が、見えるような気がした。
ボクは鈴を鳴らそうとした手を止め、合掌した。
]]> 鳥。 http://blg.pm5.jp/?eid=820866 2024-01-16T23:57:00+09:00 2024-01-16T17:01:20Z 2024-01-16T14:57:00Z
懸命に、何かを運んでいる鳥がいる。
大切なものなのだろう。どこまで運ぶのか。
落とさぬように。落とさぬように。大切なものならば。
オダギ 秀 Diary
懸命に、何かを運んでいる鳥がいる。
大切なものなのだろう。どこまで運ぶのか。
落とさぬように。落とさぬように。大切なものならば。
]]> あかり。 http://blg.pm5.jp/?eid=820865 2024-01-15T23:49:00+09:00 2024-01-15T16:23:53Z 2024-01-15T14:49:00Z
あかりが灯った。
あたりをけたたましく照らすではなく、
ここにいるよ、というだけのあかりだ。
それで、いい。
オダギ 秀 Diary
あかりが灯った。
あたりをけたたましく照らすではなく、
ここにいるよ、というだけのあかりだ。
それで、いい。
]]> 注連縄。 http://blg.pm5.jp/?eid=820864 2024-01-09T21:25:18+09:00 2024-01-09T12:26:34Z 2024-01-09T12:25:18Z
天狗が棲んだという山頂の社の狛犬は、
注連縄を締めて新年を迎えていた。
天狗たちも、マフラーのように、注連縄してたのだろうか。
オダギ 秀 Diary
天狗が棲んだという山頂の社の狛犬は、
注連縄を締めて新年を迎えていた。
天狗たちも、マフラーのように、注連縄してたのだろうか。
]]> 肩寄せて。 http://blg.pm5.jp/?eid=820863 2024-01-08T23:55:00+09:00 2024-01-08T16:37:10Z 2024-01-08T14:55:00Z
驚くほど空気は冷たい。
肩寄せあって、押しくらまんじゅうのようにしていれば、いくらか寒さに耐えられるとでも思ったのだろうか、枯れ葉が枝先に寄り集まっていた。
肩寄せる相手のいないボクは、ジャンパーの襟を耳まで立てる。
オダギ 秀 Diary
驚くほど空気は冷たい。
肩寄せあって、押しくらまんじゅうのようにしていれば、いくらか寒さに耐えられるとでも思ったのだろうか、枯れ葉が枝先に寄り集まっていた。
肩寄せる相手のいないボクは、ジャンパーの襟を耳まで立てる。
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