NEXT HORIZON・Shu Land Annexフォトギャラリーブログ・オダギ秀の眼差しとモノローグ。

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
薄日。 23:55




ありゃ、もうこんな時間になってしまいましたと阿弥陀さんを振り返ると、薄日が射していて、春の日は長いですよ、と言われた気がした。
もうかれこれ三百三十年を越しましたよ、ここにこうして立っているのも、と。
もうすぐ、田植えの匂いがやってきます、とも。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
枯れ野。 23:54




芭蕉の「旅に病んで夢は枯れ野を駆けめぐる」という句が好きで、とても共感する。
夕方、雨が止んだので、霞ケ浦畔の公園に行った。
桜は満開だったが、ここは公園でありレストランではないのでお花見はせず、湿地の隅を歩いた。風が思ったより冷たく、手が凍えた。それでも枯れ野には少しは芽吹きがあって、季節は必ず移ろうのだなと嬉しかった。
| Diary | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
しおり。 23:54




好きな本を読み進めていて、今日はここまでにしようと閉じる時に、メモ用紙など間に合わせのものを挟むのは、その本を創られた方に何とも失礼な気がしてならなかった。
それで思い立って、自分の写真(作品)を使って、栞を作った。
作ってみると、この作業が楽しい。大きさはこれでいいかなとか、穴はどうしようとか、紐の太さは色は厚みはとか、結び方はどうかとか、栞の切り口まで気になって、それが楽しい。
だから、このくらいで許してくださいと、本たちに謝る。
| Diary | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
造花。 23:55



人通りが少なくなった旧街道沿いに、地蔵菩薩がおられた。
足下には、春彼岸でどなたかが飾られたのだろうか、派手に造花が咲いていた。
昨晩ふと読んだ牧水の歌を思い出そうとしたが,何も過らない。
造花を供えてくださった方に、ボクは掌を合わせた。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
埋もれて。 23:53



小用の道すがら、ふと小高い路傍の塚に上った。
すると、胸まで埋もれた菩薩だろうか、野仏さんがおった。
ボクを待ってたふうではなかったので、ちょっとお顔付近の枯草を掃っただけで,お邪魔しましたと失礼した。
車に戻ってから、のど飴でも上げてくるとよかったかな、と思った。もうすぐ春の午後。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
白い花。 23:54




寒さが戻った夕刻、ご住職が急逝されて、まだとても若いご子息が懸命に守っておられる古刹の傍らを通った。
向かいの畑に、大根がたくさん捨てられている。
衰残した大根から芽が出て、小さな白い花が咲き始めていた。
腐して行く大根が、新しい命を必死に育てている菩薩に見えた。
| Diary | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
池の端。 23:55




古い禅寺を訪ねた。
小さな池があり、端を行くと首の落ちた菩薩像があって、足下に水仙だろうか花が咲き、上には、鳥に食べられて皮を残した柚子のような実が下がっていた。
綺麗に皮だけを残しているから、お腹が空いていたんだね。お腹、いっぱいになれたかな。
| Diary | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
野仏と。 23:53




野仏さんの前に敷物を広げ、尻着いて座り込み、持って行ったタンブラーの珈琲なんかチピリチビリ飲みながら最近の自分のことなど話します。
やがて陽が傾くと、それまで苦しそうにしていた菩薩の顔に、うっすらと微笑みが見えたりして、今度は、菩薩のほうから語ってくれるのです。
子どもたちが野の花を摘んで飾ってくれたこと、若い妻がいつまでも立ち去らずに泣いていたこと、春の風に花の香りがあって楽しかったこと、菩薩がどれほど見放されていたかなど、少しずつ語ってくれます、ボク自身の思い出のように。
| 石仏巡礼 | comments(2) | - | posted by オダギ 秀 - -
お顔。 23:56



ボクは、木陰に佇んでおられたこのみほとけのお顔を、長いこと見続けてしまった。人々から見放されてしまったみほとけさま、と思えたからだ。それが定めと、語っておられるようにも見えた。しあわせそうでもあったが、さびしさを振り払えないでいるようでもあった。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
静かな時。 23:53



いつの時代も、欺瞞と欲にまみれていましたよ。でも、もうすぐ春が来ます、眼を醒ます人たちがたくさんいますからと、みほとけが呟いた気がしました。
このあたりは、今日も静かな時が流れておりました。
| 石仏巡礼 | comments(0) | - | posted by オダギ 秀 - -
| 1/1 |