NEXT HORIZON・Shu Land Annexフォトギャラリーブログ・オダギ秀の眼差しとモノローグ。

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馬頭さん。 23:54




参道を覆う木立の薮の目立たぬところに、馬頭観音さんがおった。
馬頭さんは忿怒相が普通だけれど、棍棒を振り上げてはいるが、この馬頭さんの顔は穏やかだ。一緒に働いた愛馬の、供養に建立したのかも知れない。ただ、供養のために。
もうすぐ梅雨になる。
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薮蚊。 23:54




ナタのようなもので襲いかかられたのであろうか、顔をザックリと切り割られた聖観音さまがおわした。
貞享四年の銘が見えるから、明治に入っての瑕かも知れない。政策に翻弄された人間が、これ見よがしに襲ったのだろうか。「人間の世界は厳しいですね」と、のんのさんに笑われた気がした。
さっきから、ボクの顔の周りでは薮蚊が遊んでいる。
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ツバナ。 23:55




あまりに昔のことで、よく憶えていないが、ツバナの若い芽だったかな、子どもだったボクらは、採って開いて中の若い穂をよく食べた。ほんのり甘かったように思う。子どもたちは、遊びながら、みんなそうした。スナック菓子なんてなかったし、お金を出しておやつを買うなんて子は、ボクらの周りにはいなかった。
車を走らせていると、道筋に、ツバナが風に吹かれる季節になった。風にそよぐツバナを見ていると、風に吹かれてただ楽しかった子ども時代が、ゆらゆらと揺れた。
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施無畏(せむい)。 05:14



若い頃、施無畏庵M医院のM先生が好きで、掛かり付けしていただいていた。
施無畏の意味を訊ねたら、怖がらなくていいってことだよ、と仰った。
それほど流行らないクリニックで、ボクが伺うとM先生は、いつもクラシックを聴いていた。
「先生、××が悪いのでしょうか」とボクが尋ねると、どんな時も大抵は「うん、そうかもなあ」と答えた。調剤してもらった記憶がない。
M先生は、それほど歳おわずに亡くなられた。「先生、先生は亡くなられたんですよ」と言えば、「うん、そうかもなあ」と答えられた気がする。
M先生を何故思い出したかと言うと、金剛幢地蔵さんらしい地蔵さんを見かけたからだ。流れてよく判らぬが、左手に持っているのは金剛幢みたいだ。とするとこれは金剛幢地蔵さんで、見えない右手は施無畏印に違いない、と思った。
それなら、「地蔵さん、あなたは金剛幢地蔵さんですか?」と尋ねれば「うん、そうかもなあ」と答える気がした。
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あかり。 23:56




珈琲を飲もうと入ったら、あかりが灯っていた。
あかりは、ボクを待っていてくれたように見えたので、ありがとうと腰をおろす。
どこかからか、ハモニカが聞こえて来る。シールマンスだ。
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堂々と。 03:41



以前、堂々と我が道を歩く地蔵さんにお会いしたことがある。
ふと思い出して、撮影させていただいた姿を取り出した。
六地蔵を表す錫杖を持っているから、あらゆる苦難を自分が背負うぞ、と決意しているようだ。
いま思えば、ジェリベリーなんか口に入れながら撮影していたボクは、甘ちゃんだなあ。
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クォ・ヴァディス。 23:55



どちらに行かれるのですか? と声を掛けなければ、
何処かに行ってしまいそうな地蔵菩薩にお会いした。
私が行かなければ、と言っているのだろうか。
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我慢。 23:56




質素な身なりの聖観音さんに会った。
銘に貞享三年とあるから、江戸初期、江戸に大火があったり生類憐れみの令や美服禁止令が出され大凶作になった時代からの、みほとけ様だ。
その時代も、今のように、何かと辛い時代だったのでしょうね。今の我慢も見ていてください。
おや? どこかで農作業する声が聞こえてきますよ。
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青い瓶。 23:52




出窓に青い空き瓶が置いてあった。
昔の英国では毒を表す色だったそうだが、懐かしさと切なさと後悔が混じる、過ぎ去った時間を詰める瓶に見えた。
珈琲を飲む。
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しゃくじょう(錫杖) 23:53




小径はずれの薮陰に、地蔵さんがおわした。
姿は消えて、持たれていた錫杖だけが残っている。
錫杖ひとつで六地蔵尊をあらわすそうだから、これだけで今の世を救ってくれるのかも知れない。
合掌したが、それにしても、地蔵さんは、どちらに行かれたか?
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