NEXT HORIZON・Shu Land Annexフォトギャラリーブログ・オダギ秀の眼差しとモノローグ。

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不機嫌。 23:58




ステイホームでデレっとしていたから、夕方外出し、近所の古刹を、久し振りに訪ねた。
駐車場の近くの大師堂に寄って、挨拶することにした。
中のダイシさんっておっちゃんが、妙に不機嫌そうな顔しとる。
「どしたんや?」って訊いたら、「誰も来んし、身体も動かん」と言う。
年寄りは愚痴や不満が多いなあと、おっちゃん眺めながら、我が身を振り返る。
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時代。 23:55




御神木にワイヤーを巻き、取り敢えずのように紙垂が垂らしてあった。
紙垂は神聖なものを表していて、付けると悪いものが寄り付かないのだそうだ。ありがたいことだ。
注連縄よりワイヤーが便利で丈夫だし、紙垂は通販で簡単に買える。
おみくじを買うには、スマホをかざせばいい。お金に触らないで感染が予防できるという。なるほど。
ウィルスの流行は損得を優先して対策すれば、年寄りや弱者は生きられなくなって、ひとりでに減ってくれる。便利な時代になったものだ。
そういえば最近は、近親葬ばかりが増えて葬儀業界も大変らしい。「GoToあの世」キャンペーンでもやれば、利用者が増えるだろうに。香典も、スマホかざしは割引きされるといい。
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歳月。 23:55




ボクは、よく野の石仏にお会いするが、しぱしば、石仏たちを仏様の像とは見ることができなくなる。
そこに居って生きていた方とか、建立された方の思いとか、石仏師や石工さんの姿が重なってしまう。
どんな人生を歩まれた方なのかとか、石の像となられてからの年月とか、誰からも忘れられてからの季節の移ろいとか、いわば俗っぽいことばかりが見え隠れして、長い時間、会話してしまうのだ。
この観音様もそうだ。お顔に疵を受けても直す者もなく、それからどれほど長い時が過ぎたのだろうか。
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昔の歌手。 23:56




続きを早く読みたい推理サスペンスがあって、ちょっと急いでいた。雨の帰宅で、対向車が眩しい。
この路を、もう三十年以上も通っていると思ったら、何故だろうか、守屋ヒロシなんて歌手の名を、ふいに思い出した。いま、どうしているのかなあ。
朝からの小雨が、夜になって少し強くなった。
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蔵。 23:53




子どもの頃、住んでいた村には、地主さんという家の壮大な屋敷がいくつかあって、そこには蔵がそびえていた。蔵は、富や力の象徴のように見えていた。
今、見上げる蔵は崩れていて、崩壊とか没落とかの象徴のように見える。外から入ることを拒んでいた鉄格子までも、中から抜け出すことができない閉塞感や拘束感を表現しているようだ。
あの頃、たまに遊んだ姉妹二人など、あの家族はどうしているだろう。
何も聞こえない夏の午後。
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カモメ。 23:55




冷めかけた珈琲を、カップの底に少し残して飲んでから、天井から下がるカモメを眺めた。
もう長いこと、コイツは飛んでいる。
ずっとカモメだと思っていたが、こんな派手なカモメ、いるのだろうか。
いつだったか、ジョナサンだと聞いたことはあったけれど、どうでもいい。
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双体道祖神。 23:55



カップルの道祖神に会った。
何か護ってもらおうかと思ったが、ボクより深刻な表情をしているようなので止めた。
神様にも心配事があるのだろうか。
まだマスクは来ませんか? 生活は大丈夫ですか?
呑気そうにガビチョウが鳴き出した。
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馬頭さん。 23:54




参道を覆う木立の薮の目立たぬところに、馬頭観音さんがおった。
馬頭さんは忿怒相が普通だけれど、棍棒を振り上げてはいるが、この馬頭さんの顔は穏やかだ。一緒に働いた愛馬の、供養に建立したのかも知れない。ただ、供養のために。
もうすぐ梅雨になる。
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薮蚊。 23:54




ナタのようなもので襲いかかられたのであろうか、顔をザックリと切り割られた聖観音さまがおわした。
貞享四年の銘が見えるから、明治に入っての瑕かも知れない。政策に翻弄された人間が、これ見よがしに襲ったのだろうか。「人間の世界は厳しいですね」と、のんのさんに笑われた気がした。
さっきから、ボクの顔の周りでは薮蚊が遊んでいる。
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ツバナ。 23:55




あまりに昔のことで、よく憶えていないが、ツバナの若い芽だったかな、子どもだったボクらは、採って開いて中の若い穂をよく食べた。ほんのり甘かったように思う。子どもたちは、遊びながら、みんなそうした。スナック菓子なんてなかったし、お金を出しておやつを買うなんて子は、ボクらの周りにはいなかった。
車を走らせていると、道筋に、ツバナが風に吹かれる季節になった。風にそよぐツバナを見ていると、風に吹かれてただ楽しかった子ども時代が、ゆらゆらと揺れた。
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